『円柱のデッサン』
「だえん」の見え方に20年以上の疑問があります。
この疑問を
2020年・現在の日本で10位以内に
デッサン力があり、現役作家で愛知県立芸大でも現在、後進のデッサンの指導をしている
『木曽浩太さん』に相談しました。
本地裕輔の疑問ですが、
写真上・円柱を倒したとき、ふきだしの「広く見える」の部分です。
写真上
デッサンの入門書では、このように見るのが定番です。
十字の部分が、全て90度です。
理解はしているつもりですが、実際に見ると↑
やっぱり、私には広く見えます。。
この疑問について木曽浩太さんとの議論の結果
木曽浩太さんの回答は、以下2点でした。
①『明暗の変わり目』と『形の変わり目』のちがい
②『見下ろしのパース』
でした。
明暗の変わり目、形の変わり目・・・
回答①詳細
写真上・卵の中心が大きく『形の変わり目でっぱり部分』ですが、
『明暗の変わり目』は少し下の方にきています。
また、目の錯覚で白い部分は膨張して見えることもあり見下げたときに
『形の変わり目を下に感じて、だえんが狂って見えてしまう』
まさにそうです。
これが木曽浩太さんの回答でした。
納得しました。私の20年間のだえんに関する疑問にピリオドが打たれました。
私が大学2年のとき、高校生だった木曽さんのデッサンの指導をしていました。
しかし、形のズレの無さや明暗の序列を「生徒である木曽さん」
とともに学び、考え、予備校の近所のファーストフードで授業後に
遅くまでデッサンの研究していた記憶があります。
そのときは、
「ジョッキをリアルに描くポイントは取手と口と水面の現象」
についてでした。
回答②のパースに関しては
カメラを近づけて極端なパースにしてみました。
青い線2本は底面にむけてすぼんでいきます。
「底面のだえん」「形の変わり目の明暗」
が混ざり合い錯覚が起こるのです。
あくまで今回は仮説ですので、この錯覚については今後も
引き続き解明を続けていきたいと思います。
木曽浩太さん、ご協力ありがとうございました!