日本画のためのスケッチ 厳選の道具
スケッチ道具は、いろいろな答えがあり、どの先生に聞いても答えはバラバラです。
そのため何を買えばいいのか
迷っている初心者の方、とても多いと思います。
今回は、ありとあらゆるスケッチ道具を試した本地裕輔が
極限まで厳選した
「令和最新版」
のスケッチグッズご紹介します。
今回は新型コロナウィルス感染拡大防止のため
自宅から徒歩の広場にてスケッチしました。
写真上・スケッチブックは持ちやすい手頃なF6号サイズです。
モチーフを描いていきます。鉛筆は「ステッドラー・3B」で枝から描いていきます。
ステッドラーはやや硬い鉛筆で一度削れば削る手間が少ないのでスケッチに向いています。
『さっ筆』は必須です。これがないと描けません。
水墨のように描けるので、日本画にするときの『隈取り』のイメージに近いので、
『さっ筆』は必ず買いましょう。
わたしは人生で100本以上は買いました。
岸本浩希さんも鉛筆画のときはさっ筆を必ず使用します。
道具は、『さっ筆』『ステッドラーの鉛筆』を使用しました。
消しゴムは一度も使いません。
間違えた線はそのまま残して描きます。消すとテンションが下がることがいちばんの理由です。
院展の文化勲章受賞の日本画家・平山郁夫先生もスケッチで消しゴムは使わないということを本で読んだ記憶があります。
そして、なんと『水入れ』は使いません。
意外かもしれませんが、筆はほとんど洗わずに仕上げてしまいます。
筆を洗っている時間がもったいないのもありますが、ほとんど洗わずに筆先の残った絵具に混色していく感覚です。
『霧吹き』で固形のホルベイン水彩を溶かします。
『ハイライト』の部分は紙の白を残して描いていきます。
『ジョンブリヤンNO1』と、『パーマネントグリーンNO1』
を混ぜて中間色を作ります。この絵具の組み合わせは、葉っぱの色を限りなく
見た感じのリアルな色を再現してくれます。
ちょっと意外な色の組み合わせかですが、
岸本浩希さんと本地裕輔はこの混色を大学生の時から使っていました。
筆は、あえて日本画筆を使わずに
ナイロン製の『ネオセーブル』
で水気を極限まで使わずに描くことで水入れを使わずに描けています。
道具を絞ることで制作に集中することができます。
葉っぱの色味を比較しながら進めていきます。
完成です。
メインの葉っぱと周辺の葉っぱを比較して
しっかり描くところとゆるく描くところの差を保ちながら完成です。