日本画を描かれる方、スケッチの手順や描き方でお困りの初心者の方多いと思います。
今回は、本地裕輔の『鉛筆』と『水彩』を使った風景のスケッチの描き方をご紹介します。
写真上・完成作品
港の波止場の風景です。
写真上・スケッチポイントです。
手前の植物は描かないようにします。
景色をしばらく眺めてから、白い画面に向かって構図をイメージします。
写真上・画面の中心から描き出します。
遠景から先に描いていきます。
遠景の描き具合に応じて近景の処理をします。
遠景から描き出します。
鉛筆は3Bをねかせて使用しています。
『鉛筆』と『さっ筆』を交互に使いながら描き進めていきます。
水彩絵の具で彩色していきます。
この場合も、鉛筆と同様に画面の中心から彩色をしていきます。
全体のイメージが見えてきました。
本地裕輔や、岸本浩希さんや、山口貴士さんは、
おそらくスケッチのときは
りんかくを1本調子で引かずに、
調子と線を状況に応じて使い分けます。
りんかくを引いてから調子をいれると
ともすると作業が先行するので、現場での印象を大切になるべく最短距離で描いていきます。
写真上・完成です。
スケッチの目的は、自分の感覚や興味を確認することです。
自分が何に興味があるのかをスケッチを通して改めて知ることができます。
例えば、
山口貴士さん→正確で自然な美しい形に興味がある
岸本浩希さん→色彩の調和に興味がある
楚里勇己さん→植物の自然な形に興味がある
木曽浩太さん→色彩と形に半々で興味がある
本地裕輔 →構図に興味がある
平岡良さん→どちらかというと色彩に興味がある
スケッチを繰り返すことで、新しい自分を知ることができます。