検索

日本画 描き方 花 4号サイズ 


日本画の描き方でお困りの初心者の皆様。

今回は本地裕輔の、4号の小作品の制作過程のご紹介です。



写真上・完成作品 日本画 4号 『蝋梅』


岐阜市の鷺山の畑に咲いている蝋梅です。

実際の背景には山がありますが、絵の中では山を消して描いています。




写真上

墨で描いている状態です。墨で薄くあたりを取りながら、枝から先に描いていきます。


植物をモチーフにするときは、

『茎や枝などの動きや形の印象が大切』

と、河合塾の浪人時代に、さいまさき先生から何回も教わりました。


乾いた筆と墨で、枝の質感を描きます。



写真上

墨での仕事が、できました。


花は、黄色いのでなるべく墨で描かずに背景を塗ることで

浮き上がらせて見えるようにします。



今回使う絵具です。


・淡口岩黄 10番

・珪灰末  9番

・岩焦茶  9番

・岩橙   11番


●岩焦茶で『ガサガサ』枝の質感を、9番で描きます。


●珪灰末は背景に使用します。墨灰末に

 わずかに薄い緑がかかった色で、胡粉に混ぜると

 色味をほとんど感じないですが、背景になじみやすい色です。


院展の制作のグレーの部分や、植物の裏葉の部分には

墨灰末と5:5で混ぜて使うこともあります。



写真上

岩焦茶で枝から先に描いていきます。

筆は、山口貴士さん、岸本浩希さんがよく使用する


『鼬長峰面描』(いたちちょうほうめんびょう)

を使います。


この筆は、硬い毛でコシがあり、筆先をコントロールしやすいです。

愛知芸大の模写の授業などでもこの筆を使っています。


岩焦茶の濃淡を使って枝をかきます。

墨で描いた時よりも、少し濃くなるので白黒の階調が増えます。



写真上

淡口岩黄・岩橙を薄く花に塗ります。


花は、厚く塗りすぎると枝の質感との差がでなくなるので、今回は枝はしっかりと絵具を重ねて、花は「紙の地」が透ける場所も残しています。


珪灰末を薄く溶いた刷毛で画面下をなじませます。







花の部分は描いた後に、淡口岩黄を薄く溶いて、3連筆で絵具を薄くかけて

蝋梅の花のしめった感じを出します。



最後に落款を押します。

落款は、3:2のバランスが一般的ですが

今回は、3:5で少し上に押しました。



写真上、下がって作品をみます。

コントラストの強い別の作品も横に置いて、見てみます。


完成図。

背景は珪灰末を2回、刷毛で塗りました。

花の周りは3連筆で薄く黄色味をかけています。


日本画の描き方の記事は、ハッシュタグより他の記事も見ることができます。


#日本画描き方 


#日本画描き方花




335回の閲覧

Copyright © 2016 Yusuke Motozi All Rights Reserved.