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日本画 描き方10号 鎌倉朱

2020年4月です。

新型コロナウィルスによる自粛が続いています。


富山大和での愛知芸大日本画グループ展「湧心の会」も4月15日〜の予定でしたが

会期初日のみの展示で、百貨店が休業となりました。


毎年見ていただいている富山の皆様にご覧いただけなかったのが残念ですが、このような時期ですので命を守ることが最優先です。


また、新型コロナウィルスが収束した頃に改めて、皆様に作品を見ていただきたいです。



さて、今回は、プロ向け絵の具


「鎌倉朱」


のご紹介です。


写真上


本地裕輔.日本画

南天のP10号作品の制作過程です。


南天の赤い実の部分は全て

「鎌倉朱」

で、描いています。



「鎌倉朱」は、「硫化硫黄水銀」(りゅうかいおうすいぎん)でできています。

もとが水銀なので、独特な発色です。


写真上・右のコチニールと比較すると彩度の高さがわかります。

コチニールは自然界の虫の色なので発色はやや低めです。


大学2年生の群像制作のときに、「コチニール」

を人物のマフラーの部分に何回もかけて

うまくいかずに重ねすぎたコチニールの発色が真っ黒になったのを覚えています。


この時ばかりは。うまくいっていない私に気付いて

同級生の岸本浩希さんも無言の対応でした。


水彩絵の具でも「カーマイン」は重ねると赤黒くなります。





鎌倉朱は皿でしっかりと溶きます。


油断すると、指で溶いているときに「朱の粒子」が

指先から逃げて皿の中で浮いてしまい

画面から取れやすくなってしまいます。



落款の彩度とも「鎌倉朱」は調和しやすい印象があります。



南天の実の部分は、全て「鎌倉朱」の濃淡のみで表現しました。

また、コチニールで重ねて描くと「真っ黒」になってしまいます。

コチニールの重ね塗りは慎重にやらなければいけません。


彩度の高い赤を使うときには「鎌倉朱」をおすすめします。


#日本画描き方 #南天 #日本画手順 #日本画花描き方


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