カルチェラタン池下の、裸婦デッサン会に参加してきました。
裸婦デッサンの描き方の過程です。

地下鉄池下駅から徒歩1分の場所にあります。
以前私もここで、日本画の講師をしておりました。中部地方では最高の絵画制作環境とおもいます。

紙は木炭紙大です。
愛知芸大や東京芸大の1次のデッサンもこの「木炭紙大」です。
とても、気持ちのいい大きさと比率です。

座りポーズでしたが、顔を中心に進めていきます。使用した鉛筆は2B一本です。
顔の左右の差を意識してよく比較して描きます。
顔の左半分に光があたっているので、右半分は反射光の処理にします。
この処理は全体の「比較」をして描く上で重要です。

モデルの休憩中は下がって画面全体のバランスを確認します。
また、画面全体を、目を細めて見ると大きな調子の流れが確認できます。
目を細めるとトップライトの位置も再確認できます。
描き進めると部分的になるので離れて全体を把握します。
2002年の愛知芸大の入試は30年近く続いた静物着彩から、人物着彩になりました。
課題はワインボトルを持って座る女性でした。
会場の受験生が驚く中で、冷静に描き進めて、合格した人が、山口貴士さんでした。
私は初めて会場で見かけたので、私にとって青天の霹靂でした。
この年、私と岸本浩希さんは、人物着彩に抵抗があり、不合格でした。
山口貴士さんは、驚かずに冷静に対処できたと思います。

カルチェラタンの石膏像です。
ヘルメス、ブルータス、ラボルト等。
私の中で
ラボルトといえば、加藤千奈先生です。
そして、
ブルータスといえば、宮治綱先生。

トップライトの肌の質感を練りゴムで描きます。練りゴムは消すというより、
「白で描く」道具として使います。

今回は描き込みよりも、見え方のバランスを意識して進めました。
初心者の方は輪郭に頼らずに、調子の流れを意識して描いていくと形がとりやすいと思いますので、試してみてください。
カルチェラタンのホームページは
こちらからリンクしています。
https://www.quartier-latin.jp/art/blog/