日本画の描き方でお困りの初心者の皆様。
今回は本地裕輔のF6号の制作過程の紹介です。

水張りは、同時にたくさんしておきます。
一回ずつ分けて
貼るとかえって大変です。

墨灰末11番と黒口鼠9番で描き出します。
下地は緑灰末11番を薄くひいておきます。

得慶軒のうるし平筆で水気を完全に切りながら、描いていきます。
絵具のジャリジャリした感じで
「ひなたの質感」をオーバーに描きます。
ここで水気が多いと「乾いた質感」が出ません。。

サーキュレーターで乾かしながら他の絵にも少しずつ手を入れます。
藍墨色11番を大めに使って色幅を確認しています。

細部の描き込みを面相筆でします。
この段階まで、乾いた平筆と面相筆を多用してます。

ニワトリのトサカをコチニールで描いて
発色をあげます。

印泥をよく練って、落款を押します。
あまり強く押すと、紙がへこむので軽く押してください。

金の雲母を少し薄くかけて完成です。
建物の見え方と草原の対比に注意して仕上げました。

額装して全体の雰囲気を見ます。
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