日本画 鳥 描き方
日本画の描き方でお困りの初心者の皆様。今回は本地裕輔の4号の鳥の描き方です。

墨で全体を見てあたりをとります。
この段階では。上面に墨を乗せずに、
下面や接地面のみに墨を入れます。

墨灰末9番を鳥以外に一度塗ります。
鳥がグレーの調子の中から白く浮かび上がりました。

背景の岩は、ティッシュでポンポンします。
藍墨色11番を使っています。
『もみ紙』のような効果を得られます。

白黒での調子が見えてきたので、白緑9番を河の部分にかけます。
あくまで、実際の風景とは違うのですが、
以前、田渕俊夫先生が
「絵はウソを描いて本当に見せなさい。
本当のことを描くとウソに見える時もありますよ」
とご指導されておりました。
岸本浩希さんや山口貴士さんも大切にしている言葉です。

銀鼠11番を白緑の上にかぶせます。
意外に下の色を隠してくれます。
水面には実際にはありませんがハイライトを中央部分に入れて水の質感を表現します。
水を引いた画面の上に胡粉をにじませて描いています。

銀鼠です。
涼しげな色合いです。
11番は鉛筆でいえばHBくらいの粒子感で、描写と面塗りが両立しやすい気がします。

サーキュレーターで、乾かします。鳥の頭周辺に金の雲母をかけています。
写真左上↖︎カメ🐢が寝てます。。
私はカメをはなし飼いしてます。、

印泥をよく練って落款を押します。
強く押しすぎると紙がへこむので優しく押してください。

完成です。
鳥を描くときは、目とくちばしの配置が重要です。
また、くちばしと風切り羽と足の質感を固く描くことで『羽の柔らかさ』もでてきます。
岩の質感と羽毛の質感の対比もこの絵のポイントとなりました。