2020年7月になりました。
第105回院展の小下図研究会も終わりいよいよ制作の季節です。
毎年、大学で山口貴士さんの顔を見てセミが鳴き始めたら院展を描くのが出品者の方々の流れではないでしょうか。

三枚割りパネルに高知麻紙を水張りします。側面はガンタッカーで止めています。

小下図を置いて離れて、大まかな調子の流れをイメージします。
この時間がとても大切です。
扇風機は「ボタン」の無いものにして画面に影響?!がないようにしています。
石膏デッサンもそうですが、いきなり描くとうまくいきません。白い画面をぼーっと
眺めてイメージを繰り返してから、描き出します。
きっと、日本画家.平岡良さんの石膏デッサンの描き方も同じだと思います。

何度も調子の流れをイメージします。座ると、つぶれるクッションとともに、この夏は描きます。
次回の研究会にむけて、徐々に手を入れていきます。
何度も下がって全体のバランスをよく見て画面の「差」と「抑揚」を大切に描いていきます。