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【本地 裕輔】

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【文化勲章受章】田渕俊夫先生・那波多目功一先生の文化功労者顕彰の2025年1月「記念祝賀会」

更新日:1月25日

こんにちは、日本画家・本地裕輔です。


2025年の1月に院展の田渕俊夫先生の文化勲章受章・那波多目功一先生の文化功労者顕彰

の「記念祝賀会」に参加してまいりました。


「文化勲章記念祝賀会」の発起人は、日本美術院の同人・手塚雄二先生、西田俊英先生、松村公嗣先生のお名前がありました。

田渕俊夫先生文化勲章受章・記念祝賀会会場にて

2024年度の文化勲章は


【日本画家】田渕俊夫先生(83)=中日文化賞受賞


【商法学】江頭憲治郎さん(77)(東京大学名誉教授)


【詩・俳句・短歌】高橋睦郎(むつお)さん(86)


【漫画】ちばてつやさん(86)代表作『あしたのジョー


【チェロ奏者・文化振興】堤剛さん(82)


【環境リスク管理学】中西準子さん(86)(横浜国立大学名誉教授)


【細胞分子生物学】広川信隆さん(78)(東京大学名誉教授)の7名でした。

↑2024年11月3日 16時30分NHKニュースサイトにリンクします。


文部科学大臣は、

「文化の発達に関し勲績(くんせき)卓絶な者」を文化功労者のうちから選考、毎年度おおむね5名を「内閣総理大臣」に推薦する。文化功労者以外の者でも必要と認められる場合には選ばれることがある、この場合、併せて文化功労者になるそうです。


院展の文化勲章受賞者は



⚫︎川合玉堂先生  (1873~1957) 1940年受章


⚫︎安田靫彦先生  (1884~1978) 1948年受章


⚫︎小林古径先生  (1883~1957) 1950年受章


⚫︎前田青邨先生  (1885~1977) 1955年受章


⚫︎奥村土牛先生  (1889~1990) 1962年受章


⚫︎堅山南風先生  (1887~1980) 1968年受章


⚫︎小倉遊亀先生  (1895~2000) 1980年受章



⚫︎岩橋永遠先生  (1903~1999) 1994年受章



⚫︎守屋多々志先生 (1912~2003)  2001年受章


⚫︎福王寺法林先生 (1920~2012)  2004年受章


⚫︎松尾敏男先生  (1926~2016) 2012年受章



です。



文化勲章の親授式は2024年11月3日の「文化の日」に皇居宮殿「松の間」で開かれました。橘の花」に「まが玉」をあしらった文化勲章が贈られました。




田渕俊夫先生は

「これまでに受章した日本画家の先人たちと比べて、私でいいのかと、まず思いました。先人やこの勲章の重さに負けないように、これからも頑張っていきたいです」

とのコメントをされています。

 



文化勲章の「漫画」と「チェロ」は初の選出です。

漫画も近年はもはやサブカルチャーではなく王道の「日本の文化」として大きく貢献した結果ですね。


田渕俊夫先生は2025年現在「公益財団法人日本美術院」の理事長をされております。


日本画の先進の表現のみならず、日本美術院の理事長として美術業界全体の発展に寄与され、日本画家後進の育成や文化財保護にも大きく貢献をされたことが受章の理由です。


田渕俊夫先生は2009年〜2013年まで愛知芸大の客員教授されていました、


2009年は私が大学院に通っていた時です。

また2013年は私が愛知芸大の非常勤講師をしていましたので、研究室の会合等で田渕俊夫先生にお会いさせていただく機会がありました。


また、客員教授の期間は愛知芸大の院展の研究会で日本画の小下図を見ていただきました。


田渕俊夫先生文化勲章受章・記念祝賀会会場にて

大学の時は田渕俊夫先生の画集「刻」や「日本画の技法書」を穴が開くほど読み込んだ記憶があります。


 田渕先生は15年間当時愛知芸大教授の片岡珠子先生や小山硬先生と指導にあたられていたようで、当時の様子を3年生の古美術研究旅行の日本画教授の松村公嗣先生から奈良の夜のホテルのロビーにてお話を伺ったことがあります。

 松村先生と田渕先生も大変深いお付き合いであったと思います。

記念祝賀会会場にて・デンファレとケーキ

当日は東京芸大の教授や愛知芸大の日本画関係者の方や画商さんが見えておりました。

2012年の松尾俊男先生が文化勲章を受章された時のことを思い出しました。この時も祝賀会に参加させていただいております。


会場のお花いただきました!


田渕俊夫先生は後進にとても優しく

「日本画とは何か?」


「この表現は対象物をとらえきっているのか」


「絵画表現として成立しているのか?」など

非常に日本画表現の内面的な部分をご指導されていたように感じます。


今回、「文化勲章記念祝賀会」にて田渕俊夫先生のお話を伺い、改めて日本画の文化がよりいろいろな形で継承されていくことができると良いと感じました。


愛知芸大の関係者の皆様もありがとうございました。




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