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【日本画・描き方】40号・2023春の院展出品作

更新日:2023年6月23日

日本画の描き方でお困り?!の初心者の皆様。

こんにちは、日本画家・本地裕輔(もとじゆうすけ)です。


今回は日本画の描き方でお困りの方に「春の院展」出品作の


題:「松坂屋南館1階」

について、日本画の描き方を解説します。

【松坂屋南館一階】

いわゆる風景画として描きました。床面の市松模様や天井の電気などは作品の中でバランスを見て増やしたりしています。





はじめに墨で描き出します、この段階では均一な線で描き進めます。

墨の線に抑揚がつくと「感情」が入っている様に見えるので「均一な線」で描き進めます。






墨で描く時も「画面の中心」から徐々に「はじ」に向かいます。

画面の中心をどれだけ「複雑」に描けるかが私の場合は、作品の生命線になります。






【墨入れ完了】最終的な「見え方」「抑揚」「強弱」「鑑賞者の視線の動き」を考えます。

この場合、中心のカバンに目が入った後で、手前の人物の顔、天井の明かりに目線を動かす様に意識しました。





岩絵具は「黒口鼠9番」「藍墨色13番」のミックスで描きました。




「岩絵具」と「金のアフレア」を塗った状態です。




岩樺でオレンジ色の色味を強くします。この段階でも中心の見え方を強めていき、4隅はあまり描かないようにしています。



直線が弱くなってきたので、マスキングテープで一度「エッジ」を回復させます。




だいぶ出来てきました。

白は「胡粉」を何回も塗り重ねています。




主に使用した岩絵具です。

左から順に、岩樺・藍墨色・岩黄・白緑




額縁をつけて完成です。

最終的には「薄い胡粉」を何度もかけて

作品が黄色系なので「黒」の額で作品が「明るい感じ」になるようにしました。


#日本画描き方  



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