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日本画 描き方 桜



●日本画の描き方の制作手順です。

日本画の制作手順、技法がお困りの初心者の方も多いのではないでしょうか。

今回は桜のある風景です。『桜の路』です。

岐阜県大垣の松尾芭蕉の奥の細道結びの地の風景です。

●以下の解説作品はF80号のサイズです。

本地裕輔 ホームページのメニューからもこの作品の描き方の解説があります。


●写真上 大下図のトレースが終わった段階です。

大下図はトレースの時に『赤いボールペン』を使うのが一般的です。

ボールペンの太さは0.7ミリがオススメです。あまり細すぎると、黒の線と見分けにくくなってしまいます。

●日本画は画材の特性上『大幅な形の変更』が効きにくいので大下図の段階で

『新鳥の子紙』いわゆるB紙のような紙で下図を作ります。

●日本画の巨匠の竹内栖鳳や上村松園などの大下図は何度も紙を上から貼り直して形を直しています。

●写真上のこの段階では、線描きしか画面にありません。ここは描き方としては作業が強いので、集中して一気に描き上げた方が線の質が変わらないので良いと思います。

●あまり日をまたいで時間をかけると『線の質』が違う線になるかもしれません


●写真上 大下図を写した画面のの中心から墨の濃淡をつけて、墨は茶墨を使用してます。

●いわゆる『隈取り』をしていきます。

この仕事が最終的な仕上がりの明暗の組み立てにかなり影響してきます。濃い墨から薄い墨まで使い分け、デッサンのような感覚で描いて行きます。

●この段階では岩絵の具は塗らずにモノトーンでの作業が続きます。

●中心の空間が画面の基準になりやすいので、中心を墨の濃淡を意識して描き込みながら、画面のバランスを見ています。


●写真上 濃い墨と、薄い墨が分かるように皿の下に、ふせんを貼ります。

描いてると、墨の皿が濃いか薄いか、分からなくなるので、おすすめです。

筆も濃い墨、薄い墨で使い分けます。


●写真上 墨入れの中盤の段階です。

●線描きに濃淡で画面の『奥行き』をイメージしながら中心部分と左上の船に手を入れていきます。

●この段階まで来ると画面の、調子の区分けが、だいぶ見えてきます。

●この段階より先で大幅な調子の変更をすることは、あまりありません。

日本画の描き方でも重要な全体感が出てくる段階です。


●写真上 日本画画材の岩絵の具で桜の桃色を盛り上げていきます。

●乾いたらまた描くなどを繰り返し何周かして、花びらに厚みを持たせます。

いきなり厚く塗ると『ヒビ』が入ることがあるので、薄い絵の具を繰り返し乗せていきます。

●日本画の描き方は一般的に、薄い色を重ねて完成に近づける場合が多いかもしれません。

●もちろん一発で色を決める場合もあると思いますが、奥行きや、深みは重ね塗りが必要かもしれません。


●写真上 花が盛り上げが終わり、この段階で中心に最終的な完成の色を入れていきます。 白緑の11番くらいです。

●桜と水面の距離感を意識しながら描きます。

水面が遠くに行くように絵の具の番号も13番も混ぜます。粗い絵の具は手前に出て見えるかもしれません。


●写真上 全体に色が入りました。いわゆる『かっちり』岩絵具を置いた状態です。●この後雰囲気を出す仕事ですが、ここまでは作業の感じが強いと思います。

●右の堤防部分も正確に描こうとしてますが、この後絵に必要でないと判断し、思い切って完成では消しています。


●完成●写真上 刷毛で『岩桃の白』『胡粉』をかけていきます。花びらも少し入れました。

●全体の雰囲気が柔らかくなったところで、完成です。

●あまり柔らかくすると『ぼけて』来るので、適度なところで止めるのがコツです。

日本画の描き方は、手順、段取り、を完成から逆算して描くのが醍醐味です。

#日本画 #日本画描き方

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